このページは、小さな薬局において、 すこし工夫してよかったことをご紹介します。
なにかのヒントになれば、幸いです。
嚥下補助ゼリー
嚥下補助ゼリーはゼリー状のオブラートです。高齢者・嚥下困難者・小児など、医薬品服用時に不便を感じるすべての人の為に開発されました。
嚥下補助ゼリーはゼリー状のオブラートです。高齢者・嚥下困難者・小児など、医薬品服用時に不便を感じるすべての人の為に開発されました。
- むせずに楽に医薬品を服用できます。
- 錠剤・散剤などの苦味やにおいをオブラートのように包み込みます。牛乳・お茶・ジュースなどで相互作用を示す医薬品もありますが、このゼリーは大丈夫です。
- 砂糖は含まれていませんので、ローカロリーです。
- 水の飲用困難な方の水分補給が出来ます。
- 取り扱いが容易な流動性ゼリーですから、看護･介護の負担が軽減できます。
使用例
※判りにくいかもしれませんが、くすりをゼリーの中に閉じ込めています。(下左図)
※つまり、下右の絵のような状態です。(くすりをゼリーでサンドイッチにした感じですね)
※このゼリーに包まれたくすりを、ゼリーごとすくって、服用して下さい。
乳児でも簡単にくすりが服用できた、と、試用された方にも好評でした。
この「嚥下補助ゼリー｣は当薬局にて取り扱っています。
お気軽にお問い合わせ下さい。
テグレトール細粒が苦くて、服用することができない子供さん
明治のミルクココアを少しいれてあげたら、がまんしてのんでくれました。
デパケンをのみわすれて、てんかんの発作をくりかえしたお嬢さん
小さな丸いシールを２色差し上げて、朝と夕、服用したら手帳に張ってもらことにしたら、のみ忘れがなくなりました。
そういえば、中学生くらいの時は、手帳って何度もあけてみましたよね。
フェノバール10倍散に混ぜる乳糖の粒子のサイズが違うと、出来上がりのピンクの色が変わることをご存じ
患者さんのクレームで実験しました。結果は、乳糖の粒子のサイズが大きいと、ピンクは濃くみえます。絵画の理屈と違ってびっくり!!
ワーファリンを使っておられる方の、鎮痛剤はボルタレンが PT（血液凝固時間）の変化が少ないみたい
これも、患者さんからの情報。
散薬が服用できない方へ
オブラートに包んで、水を張ったコップに浮かして飲んでみてください。案外、喉を通りませんか？
声帯のところの癌で、手術後うまく食事ができず栄養障害があった患者さん
ご自分の判断で離乳食用の粉ミルクをのんだところ、今度は乳糖不耐症で下痢。そこで、ガランターゼと一緒にのんでいただき、おなかの調子はよくなりました。
しかし、もうちょっと幸せになる、食べ物がないのかしら。
診療所で粉ミルク販売好評
徳島県の端山診療所で販売している粉ミルクが診療に訪れる老人達に好評。
同診療所では、高齢者のカルシウム不足を補う目的で、１年ほど前から粉ミルクの販売をしている。
粉ミルクは開封した後も、１ヶ月は保存することができ、肥満のもととなる動物性脂肪も牛乳と比べて少ないなど、利点が多い。診療に訪れてついでに買い求める老人が多く、結構売れている。
同地区は、１人暮らしの高齢者が多く、同所長は「老人は、特にカルシウムを摂取し、転んでも骨折しない体作りが大切。高齢者の骨折は寝たきりにつながる。バランスのとれた食事を工夫してほしい」と注意を呼び掛けている。
◆サンキ・メディアより抜粋しました。
湿布がうまく貼りつかないという方へ
患者さんからの情報です。
湿布を貼るヶ所に、ヒルドイドケゲルもしくはモビラートゲルを塗ります。
その上に湿布を貼ると、ピッタリくっついてはがれにくいとのこと。
これは、ヒルドイド(軟膏)では駄目なんだそうです。
湿布がはがれるばかりしてうっとうしいという方、ぜひ試してみてください。
妊婦さんはご注意下さい！
インドメタシン製剤には気をつけてください。
陣痛抑制(早産防止・計画分娩)に、インドメタシンを使用した例があるそうです。
しかし、妊婦へのインドメタシンの投与は、胎児への副作用の危険も大きく、最も重篤な副作用は、胎児の動脈管に対するもので、母体への投与で動脈管が閉じ、胎児死亡を引き起こすと言われています。
また、出生児では、動脈管の開存を引き起こすこともあります。
その他、血小板機能が抑制されるため、脳内出血のリスクが増加することや、壊死性腸炎、腎機能障害、心室性期外収縮、低血糖など、様々な副作用が報告されています。
インドメタシン製剤の一例
インテバンＳＰ インテバンカプセル
インテバン坐剤 ２５・５０ (写真は50の方です)
インダシンカプセル ２５ｍｇ
インダシンＲカプセル ２５ｍｇ・３７．５ｍｇ
インダシン坐剤 ２５ｍｇ・５０ｍｇ
ミリダシン錠９０ｍｇ
インフリーカプセル１００ｍｇ
インフリーＳカプセル２００ｍｇ
上記以外にも、インドメタシンを含む薬はたくさんあります。
病院・薬局等でもらった薬の成分が分からないとき、気になるときは、迷わず薬剤師に相談してください。
