高齢者では、
血液中の薬の濃度が長時間、高い状態にあるので、
副作用の発生率が高くなります。
特定の疾患病態において使用を避けることが望ましい薬剤
疾患・病態 |
種類 |
薬剤名
( )内は代表的な商品名 |
問題点 |
排尿障害 |
抗コリン作用のある
抗ヒスタミン剤・
抗アレルギー剤など |
(上記表「抗ヒスタミン薬抗アレルギー薬」参照) |
尿量を低下させ、病状を悪化させる恐れ |
狭心症や心筋梗塞の既往 |
片頭痛治療薬の
トリプタン系の薬 |
スマトリプタン(イミグラン)
ゾルミトリプタン(ゾーミック)
リザトリプタン(マクサルト)
エレトリプタン(レルパックス) |
不整脈・狭心症や心筋梗塞など重い症状が表れることも |
COPD
(慢性閉塞性肺疾患) |
長期作用型ベンゾジアゼピン系の抗不安薬
βブロッカー
|
クロルシアゼポキシド(バランス、コントロール)
ジアゼパム(セルシン・ホリゾン)
クアゼパム(ドラール)
クロラセブ酸(メンドン)
プロプラノロール(インデラル) |
呼吸がしにくくなる副作用が出て、病状を悪化させる恐れ |
緑内障 |
抗コリン作用がある
気管支拡張薬
抗コリン作用がある
抗アレルギー薬・
抗ヒスタミン薬など |
オキシトロピウム(テルシガン)
チオトロピウム(スピリーバ)
(上記表、「抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬」参照) |
緑内圧を高め、症状を悪化させる恐れ |
国立保健医療科学院の今井博久疫学部長らの研究を基に作成