肥満について

日本肥満学会が10月10日に肥満警告宣言を発表しました

肥満や過体重が人々を襲い、健康のみならず社会的、経済的な面で大きな負担と損失をもたらしている。

高血圧、高脂血症、糖尿病の3~6割は肥満が原因と推定されます。
そこで、肥満の判定に「肥満症」の定義を追加しました。
BMI(体重/身長(m)/身長(m)) は22を標準、 24.2以上を過体重、 26.4以上を肥満としています。
さらに、25以上で高血圧や高脂血症や糖尿病などの合併症がある場合は「肥満症」と定義されます。
ちなみに,25以上の人は日本人男で 21% 、女で19%に上ります。

BMIってなんですか?

BMI(ボディ・マス・インデックス):体格指数。
身長に対する体重の比率、脂肪の蓄積量、体脂肪量とよく相関がみられます。
計算式 BMI=体重kg /(身長m)2
       ={体重kg÷(身長m×身長m)}
       =体重kg÷身長m÷身長m

では実際にBMIを計算してみましょう
    身長170cm、体重60kgの場合
    60÷1.7÷1.7=20.76  およそBMIは21です。
この人の場合はBMIは「標準」ですね。

ちなみに、その他ブローカー指数というものもあります。
ブローカ指数:{身長(cm)-100=理想体重(kg)}

ただし、日本人では桂変法「{身長(cm)-100}×0.9(kg)」が適用されています。
最も、普及している標準体重算出法ですが、現在この体重では健康上はやせすぎになります。

その人に合った適正体重があるので、普通体重だからといって安心はできません。
成長が止まった18~20歳ごろ肥満でなかった人は、そのころの体重を維持することが重要だそうです。
BMIは、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った数値なので、身長170センチの人の場合、入学時の体重が58キロならBMI指数は20・07で、体重が6キロ増えて現在64キロになっているとBMI指数は22・15となります。
体重は「普通」の範囲内ですが、BMI指数で2以上増えたことになるのです。
つまり、5~7キロ体重が増えればBMI指数は2増える計算ですね。
体重がBMI指数で2を上回る程度増えた人の有病率はなんと56%にはね上がるそうです。

適度な運動と適切な食事を心がけ,肥満から開放されましょう。
また、「肥満は不満から」とも言います。ストレス太りで脂肪とイライラを溜め込まないよう心のケアも大切に...。