平成を振り返る(聖徳太子から福沢諭吉 )

聖徳太子から福沢諭吉

 聖徳太子が生きていたといわれる時代には、米・塩・布などが今の貨幣の役割を果たしていたそうです。

西暦708年、日本史の授業で習った「和同開珎」という銅を用いて鋳造された貨幣が誕生しました。(造幣局のホームページより)

 福沢諭吉が活躍をした明治時代には、三椏を使った紙幣が流通するようになりました。
  平成年間で、一万円札の表の人物画が聖徳太子から福沢諭吉へと代替わりをし、そのサイズも小さくなりました。それと共に財布のサイズも小型になり、キャッシュカードを入れる場所が増えました。
西暦2000年(平成12年)第26回主要国首脳会議(通称 沖縄サミット)を記念して、2000円札が発行されましたが、18年経った 今ほとんど目にすることはなくなりました。
 最近、”ビットコイン”に代表される仮想通貨が話題に上るようになりました。
インターネット上で使用できる仮想通貨の一つ。
また、カード決済、スマホ決済時代になり、ほとんど現金を持ち歩かない人もあるそうですが、そのカードさえも必要のない時代がやってくるのでしょうか?日本政府 は、消費税10%導入と共にキャッシュレス化を進めると喧伝されていますが・・・

大型スーパーとコンビニエンスストア


平成12年 大規模小売店店舗立地法制定
経済産業省 大規模小売店舗立地法について

これにより、地域の商店は客足を奪われ次々と閉店をし、商店街はシャッター街となった。
山陽団地内に唯一あった”さんようショッピングセンター(地域の商店の集まり)”も大型スーパーの進出により閉店。


 岡山市表町商店街の歴史 
 
  かつては、自転車や徒歩で片道30分以上かかってこのあたりから買い物に出かけていたというJR瀬戸駅前の商店街は、充分な駐車場がないことからシャッター街へ。
 
 瀬戸駅前商店
  小規模薬局も例外ではなく、ドラッグストアの台頭により価格破壊が起こり、次々と閉店を余儀なくされた。
 
かつての”村のよろず屋”に代わって、コンビニエンスストアが各地に出店され、物販だけでなくATM・喫茶店・公衆トイレなどあらゆる機能を持つようなり便利になった。

 近年大型スーパーやコンビニエンスストアでは、カード決済・スマートフォン決済の光景は珍しくなくなった。

 かつて大金の象徴であった「聖徳太子」の一万円札の頃から比べると、貨幣価値は下がったように感ずる。

『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』と説いて学問を勧めた福沢諭吉ならば、今こそ価値の判断基準について熟慮することを諭すのではないか?と思う昨今である。
 
  <閑話休題>
 薬局の近くの小山に平成25年ごろまでゴルフの練習場があった。今は、太陽光発電のパネルが敷きつめられている。バブルの名残である。
 
 ここの整備にどれほどのお金がつぎ込まれたのだろうか?
 7世紀後半には山城があったとされる場所の一角である。